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百日紅は時を刻んで

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          庭のつつじの傍らに           二年の四季を越えた 愛犬「こむぎ」の墓があります           風が大好きだった「こむぎ」のために           夫の手作りの風車が           切れることなく供えられています。           風を受け風車はくるくるとまわり           その風の行方を眺めながら           私の思いもくるりくるりと回ります             子犬の頃は眼鏡や本をかじったり           タオルで綱引きをしたがったり           じゃれた遊び探しをしていましたが           大人になるにつれ家族の気持ちがわかるようで           家を守ろうとするのです           縁側の椅子に座り           散歩のルールを考えている様子で眠ったり           家のあらゆる空間と時間の隙間に潜り込んで           見えないはずの家族の歴史を嗅覚で理解していくようでした           風に揺れる庭の花を見せると           「分かっているよ」と眼を瞬かせ           私の命の絵図を豊かに広げてくれました             けれど夕方 時を知らせる町のチャイムが鳴ると           自分の祖先を感じるのか吠える哀しみの声は           犬族への郷愁かと感じられます            それでも人と犬の境界線を越えて           無言で傍らに寄り添ってくれた慈しみが今も蘇ってきます             今朝はクマゼミがシシシシシシ―と鳴いて           小さな物語は風にも消されていくのでしょうか           それでも どこかに物語の続きがあるように思えてくるのです           夏空に両手を広げ           薄紫の百日紅は静かに時を刻んでゆきました。

酔蝶花は静かに咲いて

  お盆の3日目を迎えました。亡き義母の話ではご先祖様が天竺にお買い物ということで朝と昼はお留守です。我が家では夜は「菜飯(なめし)」をお供えして明日の夕方ご先祖様をお墓にお送りします。そしてお盆は終わります。今年もお盆を迎えられましたことうれしい思いです。庭に咲いているお盆の酔蝶花の動画を作りました。ご覧ください。
 暑中お見舞い申し上げます。 動画をご覧ください。 https://www.facebook.com/reel/1577477237402402

夏に向かって咲く花々

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  紫陽花が終わり梅雨明けがまじかになってきました。 夏に向かいむくげやアカパンサス、そしてかんぞうが 咲き出しました。夏空を思わせる青空が背景になり 花の色彩の鮮やかさがひときわ際立ちます。 四季のうつろいは心を豊かに包んでくれます。

今日の風景は弾んで

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                        粒と波からできているという光は      庭の花々を美しい色合いで      今日の私たちの心を結んでいきます      二人の人生を照らしてきた光も      互いに蜜月の時間はそう長くはなく      繰り返される日常の中で      穏やかに愛おしさを味わえるようになるには      重い道のりがあったように思えてきます      風のように見えなくても      ただ共に信じることを小脇に抱え生きてきました      家には縁側がなくなっている時代だけれど      家という心の余白が縁側にあるように思えて      縁側で茶を飲みながら二人で語る時      眺める庭や借景となっている公園の樹木はやさしいのです        景色は想像と懐かしさが絡まり      こぼれ落ちるように心の地図を塗りこめていきます      意識は更に命のありかを求めるように      身に着けているものを一つずつ脱いで      川の上流を目指しては進もうと夢想します      たどり着く上流は湧水なのか      山の絞り水なのかはわからないけれど      生命の源にたどり着くことが      人生の振り子が止まる時と思えるのです      ありのままの姿で水が生まれたあの風景に帰ることが      私の意識の始まりのように思え      そして愛おしさが見えてくると思えてくるのです      風が樹木を揺すると二人の心は手毬唄になって      庭が小宇宙に思え      今日の風景は弾んでいきました

庭に紫陽花(てまりてまり)が咲いています。

  庭には奥手の種類の紫陽花が盛りを迎え咲いています。 雨に濡れた景色はまた味わいがあります。 名前は「てまりてまり」です。額がぎゅうと集まっていて「てまり」のようです。ふっくらとまあるく咲いています。 花を見ていると花芯から子供のころ遊んだ「まりつき歌」が聞こえるような気になり今日の鼻歌はまりつき歌となりました。 わらべ歌は 「1匁(もんめ)の1の介さん 1の字が嫌いで 1万1千1百石 1斗1斗1斗まめ お倉に納めて2匁に渡した」さらに2匁、3匁と繰り返し続きます。 遠い時間と今の時間が交差し庭の四季は私の人生の四季を蘇らせてくれてます。